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朝起きると顎が痛いのはなぜ?顎の痛みと食いしばり・顎関節症の関係について

朝起きたときに顎の痛みを感じることはありませんか?
「朝起きると顎が痛い」「顎が重だるい」「口を開けにくい気がする」といった症状には、無意識のうちに行っている食いしばりや、顎関節症が関係している可能性があります。

 

日中は自覚がなくても、睡眠中に顎への負担が積み重なることで、朝起きたときになんらかの症状があらわれることは少なくありません。
ここでは、朝の顎の痛みの原因や放置するリスク、歯科でできる対処法についてお話しします。

 

野呂 端良 院長
野呂 端良 院長

野呂 端良 院長

2009年 朝日大学歯学部卒業
京都府立医科大学附属病院にて研修
2012年 朝日大学インプラント科 在籍中
2014年 日本顎咬合学会 認定医取得
2015年 歯科医師臨床研修指導医(厚生労働省指定)
2018年 坂根歯科診療所勤務(坂根清文先生に師事)
2019年 坂根歯科診療所 院長就任
2020年 日本口腔インプラント学会専門医取得
2023年 りょうデンタルクリニック開院



医院名:りょうデンタルクリニック
所在地: 〒566-0001
大阪府摂津市千里丘1丁目4−17

 

 

朝の顎の痛みの原因は無意識の「食いしばり」

食いしばりとは、上下の歯を強く噛みしめることです。
特に問題となりやすいのが、寝ている間の食いしばりや、日中の無意識な噛みしめです。

 

食いしばりをするとどうなる?

普段意識することは少ないかもしれませんが、リラックスしているときには、上下の歯は離れています。
上下の歯を強くかみ合わせる「食いしばり」をしていると、歯や歯を支えている組織に力がかかっている状態が続きます。
上下の歯を合わせてギリギリと音を立てながら横や前後に動かす「歯ぎしり」とは異なり、音はしないものの、歯や顎にとって負担となるのです。

 

朝に痛みが出やすい理由

食いしばりは日中に行っているケースも少なくありませんが、意識的に力をコントロールするのが難しい睡眠時に発生するケースが多く、日中よりも強い力で食いしばっていることがあります。

 

その結果、

・顎の筋肉が疲労する
・顎関節に負担がかかる

といった状態になりやすく、朝起きたときの痛みや違和感の原因となるのです。

 

 

食いしばりを引き起こす原因

歯ぎしりや食いしばりのクセはめずらしいものではなく、健康な方の約60%が睡眠中に歯ぎしりや食いしばりをしているというデータもあります。
1歳前後から発症し、子どもでは14〜38%、成人では約8〜10%と、年齢とともに減少していく傾向にあります。

 


参考:J-STAGE「睡眠時ブラキシズムの基礎と最新の捉え方」p11より >

 

歯ぎしりや食いしばりが発生する原因はさまざまで、はっきりとは解明されていません。
また、睡眠中と覚醒時では、発生のメカニズムが異なるともいわれています。

 

睡眠時の食いしばりが発生する原因

睡眠中の食いしばりは、大脳から運動神経系に送られる信号によるものとされています。
けれども、大脳から信号が送られるきっかけなどは、はっきりとわかってはいないのが現状です。
ただし、睡眠時の歯ぎしりや食いしばりのほとんどが、睡眠が浅い段階で起こることもわかっています。

 

また、日中から歯を食いしばるクセがある場合は、大脳からの信号を受け取りやすい状態になっている可能性があります。
さらに、ストレスの蓄積、就寝前のアルコールやカフェインなど、睡眠を妨げる要因の影響も考えられます。

 

覚醒時の食いしばりが発生する原因

覚醒時の食いしばりは、パソコンやスマートフォンの使用中や勉強・読書をしているとき、運転中、演奏中など、集中や緊張しているときに起こりやすいとされています。
睡眠時とは異なり、歯の接触に気づいたら歯を離す、仕事中も定期的に身体を動かしてリラックスするといった行動を意識的に繰り返すことで、症状の改善が期待できます。

 

 

食いしばりと顎関節症の関係性

食いしばりが続くと、顎関節症の原因となる可能性があります。

 

食いしばりが顎関節に与える影響

食いしばりが続くと、顎関節やその周囲の筋肉に過度な負担がかかります。
これにより、関節内のクッションの役割をしている組織がずれたり、炎症を起こしたりすることで顎関節症を引き起こすのです。
顎関節症の原因になるだけでなく、症状を悪化させる要因にもなるため注意が必要です。

 

顎関節症のおもな症状

顎関節症になると、次のような症状があらわれます。
そのままにしていると悪化する恐れがあるため、できるだけ早く歯科で治療を始めることが大切です。

 

口を開けると痛みを感じる

耳の前にある顎関節付近に負担がかかると、口を開ける動作で痛みを生じることがあります。
顎だけでなく、頬やこめかみ周辺の筋肉に痛みが出るケースもあり、「頭痛」と思われる方も少なくありません。
安静にしているときは痛みが出にくく、口を動かすときや食事中に症状が出やすく、顎関節や周囲を指で押すと痛みを感じることもあります。

 

顎を動かすときに雑音がする

口を開けたり閉じたりするときに、顎関節で「カックン」「コッキン」というような音がすることがあります。
2016年(平成28年)の歯科疾患実態調査によると、顎関節の雑音を自覚している方はすべての年代で一定の割合で存在し、なかでも20〜40代に多い傾向です。


参考:厚生労働省「平成28年 歯科疾患実態調査」p32表31より >

 

顎関節の状態によっては、「ジャリジャリ」「ミシミシ」といったこすれるような音がすることもあります。

 

口の動きが制限される

顎関節そのものの動きが制限されることで、口を大きく開けられないようになることがあります。
無理に開けようとすると痛みを伴うケースも少なくありません。
また、顎関節や顎を動かす筋肉に不調が起こることで、かみ合わせに違和感を覚えることがあります。
ほかにも、顎が閉じにくいなど、顎の動きに支障が出ることがあります。

 

全身にあらわれる症状


・頭痛
・首や肩のこり・痛み
・耳の違和感(痛み、耳鳴り、詰まった感じ、めまいなど)
・舌の痛み
・目の疲れ
・口の乾燥

といったように、顎以外の部分に症状があらわれることもあります。
ただし、これらの症状がすべて顎関節症によるものとは限らず、ほかの疾患が原因となっている可能性もあります。

 

 

顎関節症の改善方法

顎関節症そのものは、めずらしい病気ではありません。
ただし、治療することなくそのままにしていると、悪化する可能性があります。
2016年(平成28年)の「歯科疾患実態調査」をもとに、顎関節に何らかの症状がみられる患者数を推定すると約1900万人といわれています。


参考:一般社団法人日本顎関節学会編「顎関節症治療の指針2020」p10 4)受診状況 より >

 

顎に違和感や痛みがある場合は、まずは歯科を受診しましょう。
歯科では、顎関節や筋肉の状態を詳しく確認し、適切な治療をご提案します。

 

マウスピース治療

顎関節症の症状を緩和する方法の一つが、「マウスピース治療」です。
歯科では、お一人お一人のお口に合わせて、おもに就寝時に使用するマウスピース(ナイトガード)を製作します。

 

マウスピースを装着することで、噛む力を分散させ、顎関節や周囲の筋肉、歯への負担を軽減する効果が期待できます。
特に、睡眠中の食いしばりや歯ぎしりは、無意識のうちに強い力が顎や歯に加わり、症状を悪化させる原因になっているケースが少なくありません。
マウスピースを装着することで、就寝中に歯ぎしりや食いしばりをしているかどうかを確認することもできます。

 

また、歯のすり減りや被せ物の破損を防ぐ役割もあり、症状の進行予防にもつながります。
マウスピースはお口の状態に合わせて製作するため、装着時の違和感が少なく、継続しやすい治療方法です。

 

かみ合わせの調整

かみ合わせのズレがあると、顎関節や筋肉に偏った負担がかかり、顎関節症の症状を引き起こしたり悪化させたりすることがあります。

 

まずは、かみ合わせの状態を丁寧に確認し、原因を特定します。
詰め物や被せ物の高さに原因がある場合は、調整が必要です。

 

また、歯並びに原因がある場合は、矯正治療をご提案することもあります。
無理のないかみ合わせに整えることで、顎の動きがスムーズになり、関節や筋肉への負担軽減につながります。

 

ボツリヌス治療

ボツリヌス治療は、ボツリヌストキシン製剤を筋肉に注射し、筋肉の過度な緊張を和らげる治療法です。
筋肉の緊張が強い場合に、ボツリヌス治療を行うことで、咬筋などの筋肉の働きを一時的に弱めることで、以下のような効果が期待できます。

 


・顎の痛みの軽減
・食いしばりや歯ぎしりの症状の改善
・起床時の顎のだるさの改善

ボツリヌス治療は、比較的短時間ですみ、入院の必要はありません。
効果が薄れてきた場合は、状態に応じて再度治療を検討します。


当院のコラム「千里丘の歯科|無意識に歯を食いしばっていませんか?~ボツリヌス治療~」はこちらから>

 

 

生活習慣の見直し

顎関節症の改善には、歯科での治療だけでなく、日常生活の見直しも重要です。
日中に気づかないうちに歯を食いしばっていないかを意識することや、緊張をやわらげるためにリラックスする時間を作ることも大切です。

 

また、睡眠不足や睡眠の質の低下は、筋肉の緊張を高めて、食いしばりを促す原因になる可能性があります。
十分な休息をとり、生活リズムを整えることで、顎への負担を軽減し、症状の改善につながる可能性が高いため、無理のない範囲で、少しずつ取り入れていきましょう。

 

 

顎の気になる症状は早めにご相談ください

朝の顎の痛みや違和感は、「少し疲れているだけ」「そのうち治るだろう」と見過ごされることも少なくありません。
そのままにしていると、症状が慢性化したり、痛みが強くなったりすることもあります。
特に、無意識の食いしばりや歯ぎしりを続けていると、気づかないうちに顎関節や筋肉へ負担がかかり続け、顎関節症の症状が進行してしまうことがあります。

 

食いしばりや顎関節症の症状を改善するためには、原因や症状の程度に応じた適切な対処が必要です。
歯科では、顎関節や筋肉の状態を確認した上で、マウスピース治療やかみ合わせの改善、生活習慣へのアドバイスなど、お一人お一人に合わせた治療をご提案します。

 

顎の痛み、口の開けにくさ、顎関節から雑音がするといった症状がある場合は、ガマンせずにお早めに歯科へ相談しましょう。
早期の受診が症状の悪化を防ぎ、日常生活への影響を抑えることにつながります。

 

当院では、悪い部分だけを治すのではなく、「一口腔一単位」という考え方で、お口全体、特にかみ合わせのバランスを重視した治療を行っています。
お一人お一人のお話を丁寧におうかがいしますので、どのようなことでもご相談ください。


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