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口腔外科

顎の違和感は歯科に相談を!ボツリヌス治療が「顎関節症」の症状改善に効果的な理由

皆さま、こんにちは。
摂津市千里丘の歯医者「りょうデンタルクリニック」です😊
 
顎に痛みや違和感はありませんか?
 
2016年(平成28年)に行われた「歯科疾患実態調査」によると、20〜24歳の女性の13.9%が、口を大きく開け閉めしたときに顎の痛みがあると答えています。
また、口を大きく開け閉めしたときに顎の音がすると答えたのは、20〜24歳の女性の41.7%を占めています。


参考:厚生労働省「平成28年歯科疾患実態調査 結果の概要」表31、表32より >

 

顎に違和感があっても、「どこを受診すればいいかわからない」「そのうち治るだろう」などの理由で、そのままにしている方も多くいらっしゃるでしょう。
けれども、顎の違和感をそのままにしていると、悪化する場合があります。
悪化して顎が変形することになると、外科手術が必要となる場合もありますので、顎に違和感がある場合はできるだけ早く歯科にご相談ください。
当院では、マウスピース治療に加えて、ボツリヌス治療で症状の改善をめざしています。
 

野呂 端良 院長
野呂 端良 院長

野呂 端良 院長

2009年 朝日大学歯学部卒業
京都府立医科大学附属病院にて研修
2012年 朝日大学インプラント科 在籍中
2014年 日本顎咬合学会 認定医取得
2015年 歯科医師臨床研修指導医(厚生労働省指定)
2018年 坂根歯科診療所勤務(坂根清文先生に師事)
2019年 坂根歯科診療所 院長就任
2020年 日本口腔インプラント学会専門医取得
2023年 りょうデンタルクリニック開院



医院名:りょうデンタルクリニック
所在地: 〒566-0001
大阪府摂津市千里丘1丁目4−17

 
 

顎関節症ってどんな病気?

顎関節症という病名を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか。
顎関節症という病気について知っていても、ご自身の顎の不調とは結びつかず、適切な治療を受けていない方もいらっしゃるかもしれません。
 

顎関節症の症状

顎関節症のおもな症状は、以下の3つです。

・口を開けると痛みがある「開口時痛」
・口を開けにくい「開口障害」
・顎関節で音が鳴る「関節雑音」

こうした症状がある場合は、顎関節症を疑います。
 
次の項目に当てはまる症状がないか、セルフチェックしてみましょう。

✔口を開けたときにこめかみや耳の上あたりに痛みがある
✔食べものを噛んでいるとこめかみや耳の上あたりに痛みがある
✔口が開かないことがときどきある
✔口を開けたときに、縦三本分の指が入らない
✔口を開けたときに関節で「ガクガク」「カクカク」といった音が鳴る
✔顎が外れることがある
✔口の開け閉めがスムーズにできない

ほかにも、頭痛や首・肩のこり、耳の痛み、めまいといった症状があらわれることもあります。
 

顎関節症の原因

顎関節症の症状は、

・骨
・筋肉
・関節円板
・関節じん帯

などの顎の関節を構成している部分に、ズレなどの異常が生じた場合にあらわれます。
 
無理に口を開けたり、かたいものを食べたりすると、顎関節や筋肉に過度な負担がかかり、痛みを生じることがあります。
また、歯ぎしりや食いしばりが習慣化している場合も、顎関節に負担をかけることになるため注意が必要です。
ほかにも、ストレスによる筋肉の緊張や、無意識のうちに上下の歯をカチカチと合わせてしまうクセ「TCH(Tooth Contacting Habit:歯列接触癖)」も顎関節症の原因となる可能性が高いとされています。
 

顎関節症改善へのアプローチ方法

当院では、

・マウスピース治療
・生活習慣の見直し
・ボツリヌス治療

の治療を組み合わせて顎関節症の症状緩和をめざします。
 

マウスピース製作

お口の型取りを行って、オーダーメイドのマウスピースを製作します。
マウスピースをお口に装着することで、かみ合わせの高さを調節して、噛む力を分散させることが可能です。
また、歯ぎしりや食いしばりによる歯の過度な接触を抑える効果も期待できます。
顎関節症の治療に使用されるマウスピースは、夜間だけでなく日中も使用可能です。
 

生活習慣やクセの見直し

いくら症状を緩和しても、顎関節に負担をかけやすい歯ぎしりや食いしばりが改善されていなければ、治療を繰り返してしまう可能性が高くなります。
また、舌で前歯を押すクセや、頬杖や猫背などの悪い姿勢は改善するように努めましょう。
顎関節や咀嚼筋への負担を減らすために、症状が強く出ているときは、かたいものを控えるのがおすすめです。
 

ボツリヌス治療

顎関節の緊張を和らげるために、ボツリヌス治療を行うことも選択肢の一つとして考えられます。

ボツリヌス治療が顎関節症に効果が期待できる理由

当院では、顎関節の症状を緩和する目的で、韓国の医療品メーカー「デウン製薬」が製造しているボツリヌストキシン製剤「ナボタ(NABOTA)」を使用したボツリヌス治療を行っています。
副作用のリスクを最大限抑えながらも十分な効果が発揮できる量として、40単位を両顎に注入しています。
 

ボツリヌス治療の目的

ボツリヌス治療というと、美容皮膚科で使用しているというイメージをお持ちの方が多くいらっしゃるでしょう。
歯科では噛むときに使う筋肉「咬筋」にボツリヌス注射を行うことで、筋肉の緊張をやわらげて、痛みや違和感といった症状を緩和させます。
 
ボツリヌス注射の成分である「ボツリヌストキシン」には、筋肉を動かすための情報を伝達する物質「アセチルコリン」神経伝達物質の分泌を阻害する働きがあります。
「アセチルコリン」の分泌が阻害されることで、筋肉を修復させるための情報が伝わりにくくなり、筋肉の緊張がゆるむのです。
 
ボツリヌス治療は処置時間が短いだけでなく、ダウンタイムもありません。
患部が少し赤くなることもありますが、施術後にお化粧をして帰っていただくことも可能です。
 

ボツリヌス治療で症状が改善されるケース

食べものを噛むときに使用する筋肉の一つである「咬筋」が発達すると、顎関節に負担がかかり顎関節症を引き起こすことがあります。
咬筋は使いすぎると発達するため、噛みしめる力が強い方や歯ぎしりや食いしばりをしている方は、いつのまにか咬筋が肥大している可能性があります。
ボツリヌス治療を行うことで筋肉がゆるみ、顎関節症の症状が改善されるのです。
 
ほかにも、咬筋のボツリヌス注射を行うことで、

・歯ぎしり
・食いしばり
・頭痛や肩こり
・エラ張り

などが解消される可能性があります。
 
また、咬筋だけでなくほかの筋肉にもボツリヌス注射を行うことが可能です。
上唇をあげる筋肉「上唇挙筋群」にボツリヌス注射を行うことで、笑ったときに歯ぐきが過剰に見える「ガミースマイル」を改善します。
下唇や下顎を持ちあげる筋肉「オトガイ筋」が発達しすぎると、顎の表面にシワができてしまいます。
その場合は、オトガイ筋にボツリヌス治療を行うのが効果的です。
口角を引き下げる筋肉「口角下制筋」にボツリヌス注射を行えば、口角の下がりを抑えて口角アップの効果が期待できて、表情もやわらかくなります。
 
 

ボツリヌス治療の注意点

ボツリヌス治療によってさまざまな効果が得られますが、注意していただきたい点もあります。

ボツリヌス治療が受けられないケース

ボツリヌス治療はご希望されても、治療できない場合があります。

・未成年の方
・妊娠中または授乳中の方

また、男女ともに、近いうちに妊娠の予定がある方にも推奨されていません。
ボツリヌス治療ができないと診断された場合でも、ほかの治療法をご提案しますので、顎の違和感や不調はそのままにせずにご相談ください。
 

ボツリヌス治療の効果の持続期間

ボツリヌス治療を行うと、通常2〜3日後から効果を実感できるようになり、3〜4ヶ月ほどで効果が続くケースが一般的です。
効果を持続させたい方は、追加でボツリヌス注射を行いましょう。
治療を継続していると、一回の効果持続期間は長くなる傾向にありますので、少しずつ間隔をあけていくことも可能です。
 

ボツリヌス治療の副作用とリスク

ボツリヌス治療を行った後に、副作用が出る場合があります。
副作用には個人差がありますが、腫れや出血は数日で解消するケースが大半で、施術を受けた方すべてに起こるわけではありません。
 
また、ボツリヌス治療によって筋肉がゆるむことで噛む力が弱くなり、一時的にかたいものを噛みにくいと感じたり、噛む回数が多くなると顎が疲れたと感じたりすることがあります。
 
ほかにも、ボツリヌストキシンに対する筋肉の反応には個人差があり、効きすぎてしまうこともあります。
特に、施術後すぐに患部を強く抑えたり、マッサージすると、薬剤が患部以外の場所に入ってしまうことがありますので気を付けましょう。
その場合は、効果を消す方法はありませんので、効果が薄れるのを待っていただくことになります。
レアなケースではありますが、発熱や吐き気およびアレルギー反応を生じることもありますので、体調の変化がありましたら、お早めにご相談ください。
 
 

顎に関する違和感やお悩みは「りょうデンタルクリニック」にご相談ください

顎関節症は悪化すると、食事や会話に影響を及ぼし、日常生活に支障をきたす恐れがあります。
違和感に気づいたら、早めに歯科医院を受診し治療を受けましょう。
 
JR「千里丘駅」西口から徒歩3分の歯医者「りょうデンタルクリニック」では、お一人お一人のお話に耳を傾けて、適切な治療をご提案します。
痛い部分だけを治すのではなく、「一口腔一単位」という考え方で、お口全体、特にかみ合わせのバランスを重視した診療を行っていますので、どのようなお悩みもまずはご相談ください。


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