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ボツリヌス治療, 審美治療
皆さま、こんにちは。 摂津市千里丘の歯医者「りょうデンタルクリニック」です😊
無意識のうちに歯を食いしばっていたことはありませんか? 仕事中や勉強中など、気付かないうちに歯を食いしばっているという方は少なくありません。 特に、パソコンやスマートフォンを使用しているときや、勉強や読書など集中しているときに起こりやすいとされています。
食いしばりは日中の覚醒しているときに行っていることが多いため、ご自身で食いしばりに気が付き、はっとした方もいらっしゃるでしょう。 食いしばりはクセのようなものとお考えの方もいらっしゃいますが、できるだけ早く改善することが大切です。
ここでは、食いしばりをそのままにしているとどのようなリスクがあるかや食いしばりの治療法についてお話しします。
野呂 端良 院長
Contents
食いしばりとは、上下の歯を強く噛みしめる行動です。 上下の歯をすり合わせることで音がする「歯ぎしり」とは異なり、食いしばりは音がしないため気付かないうちに食いしばりを行っているという方も少なくありません。
上下の歯は、食事以外のときは離れているのが自然な状態です。 上下の歯が触れ合っているだけでも不自然なのに、強く噛みしめているとなると、歯や歯ぐきに大きなダメージとなります。
食いしばりを続けていると、お口や全身に次のようなサインがあらわれている可能性があります。 当てはまるものがあれば、食いしばりが習慣になっている可能性があるため、できるだけ早く、歯科を受診しましょう。
・朝起きたときに顎やこめかみが疲れている 就寝中に食いしばりをしていると、朝起きたときに顎やこめかみのあたりが疲れたように感じることがあります。
・舌の側面に歯型がついている 就寝中に歯を噛みしめていると、舌の側面に歯型がつきます。
・歯の根元が削れている 歯に強い力が加わることで、歯頸部にストレスが集中し、ひび割れが生じて削れていきます。 くさび状に削られることから、くさび状欠損ともよばれます。
・日中、上下の歯が接触している 強い力で噛みしめていなくても、上下の歯が長期間接触していると、歯や顎に持続的に負担がかかります。
・知覚過敏の症状がある 強い力で噛みしめることでエナメル質が薄くなって、象牙質が露出することで、知覚過敏の症状があらわれます。
・被せ物が外れやすい 歯に強い力がかかると、被せ物や詰め物にダメージが蓄積されて外れやすくなります。
・歯がすり減っている 強い力で噛みしめると、歯の噛む面の凸凹がなくなります。
・下顎の裏側や上顎の中央に膨らみがある 骨に強い力がかかると、骨隆起が形成されることがあります。
・エラが張ってきた 噛むときには咬筋を使用します。 強く噛みしめていると、咬筋が鍛えられて肥大化し、エラが張りだすことがあります。
食いしばりをそのままにしていると、お口だけでなく、全身にもさまざまな影響があらわれます。
強く噛みしめることで、歯がすり減ったり、ひびが入ったりと、歯の破折のリスクが高くなります。 インプラントをされている方は、上部の被せ物が破損しやすくなるだけでなく、インプラントの動揺が起こることがあり、インプラントの寿命にも影響をおよぼしかねません。
また、ひびが入ることで、知覚過敏の症状が出る場合もあります。 知覚過敏の症状は、強いかみしめによって神経が圧迫されることで起こる場合もあります。
歯だけでなく、歯を支えている歯周組織にも負荷がかかります。 歯ぐきがダメージを受けることで、歯周病が悪化する恐れがあります。
私たちがものを噛むときには、さまざまな筋肉が使われています。 強く噛みしめている状態では、咬筋(こうきん)が緊張し、硬直した状態となります。 負荷がかかり続けると、筋肉が疲労し、顎関節にも影響をおよぼすことになるのです。
その結果、顎関節にも負荷がかかり、顎関節症を発症する恐れがあります。 また、筋肉が硬直することで、血流が低下し、老廃物がたまりやすくなり、頭痛や肩こりの原因となることもあります。
食いしばりを続けていると、お口だけでなく全身の健康にも悪い影響をおよぼす恐れがあります。 食いしばりを改善するためには、原因に応じた治療を選択することが大切です。
食いしばりの原因は、特定されておらず、お一人お一人で異なります。
おもな原因は、 ・筋肉の緊張 ・悪い歯並び ・睡眠障害 ・悪い姿勢 ・疲労 といったことで、さまざまなことが複雑に絡み合っているケースも少なくありません。
歯並びが原因である場合は、矯正治療で歯並びを整える必要があります。 生活リズムが乱れていて、睡眠の時間が足りていない場合は、規則正しい生活を心がけましょう。 日常生活でのストレスや不安も、食いしばりを行う原因となることがあります。 適度な運動を心がけて、心身ともにリラックスできる環境を整えることが大切です。
筋肉の緊張が原因で食いしばりをしている場合は、歯科のボツリヌス治療で筋肉を緩めることで食いしばりの症状の改善が期待できます。
強い力で噛みしめていると、ものを噛むときに使う筋肉「咬筋(こうきん)」が鍛えられます。 咬筋は鍛えられることで発達し、噛みしめる力はさらに強まるのです。
噛む力を弱めるためには、筋肉の緊張をやわらげる必要があります。 筋肉の強張りをやわらげるには、歯科のボツリヌス治療が効果的です。 ボツリヌス治療によって食いしばりそのものを止めることは出来ませんが、筋肉の働きをやわらげることで、歯や歯周組織への影響を軽減する効果が期待できます。
ボツリヌス治療は、「ボツリヌス菌」が産生する「ボツリヌス毒素(天然のタンパク質)」から抽出した「ボツリヌストキシン」と呼ばれる有効成分を筋肉に注射することで、筋肉の働きを抑える治療です。 「菌」とか「毒素」というと、身体に悪いものではないかと身構える方もいらっしゃいますが、「ボツリヌス菌」もしくは「ボツリヌス毒素」をそのまま注射するわけではなく、ボツリヌス中毒になることはありません。 また、「ボツリヌストキシン」は筋肉の働きを弱めますが、注射した部分にのみ作用するため、全身に流れて心臓や内臓などの筋肉がゆるんでしまうということはありません。
咬筋にボツリヌストキシンを注射することで、筋肉の緊張がゆるみ、食いしばりの症状が改善されます。 咬筋へのボツリヌス治療は、歯ぎしりや顎関節症の症状の緩和にも効果的です。
また、ボツリヌス治療は、上唇を引き上げる「上唇挙筋」が発達することで、上唇が上がりすぎて歯ぐきが過剰に見える「ガミースマイル」の改善にも効果が期待できます。 ボツリヌス治療によって「上唇挙筋」の働きを弱めることで、笑ったときに見える歯ぐきの範囲が狭くなり、自然な見た目に整うのです。
ボツリヌス治療では、薬剤を患部に直接注入します。 メスを使わないため、身体への負担も少なく、施術にかかる時間も抑えられます。 ダウンタイムや副作用もほとんどなく、日常生活における制限もありません。 ただし、効果は永遠には続かないため、効果を持続させるためには、定期的に行う必要があります。
まれに、ボトックス注射をした部分が赤く腫れることがありますが、次第におさまるケースがほとんどです。 腫れが長く続いたり痛みが強くなったりするようであれば、歯科を受診しましょう。
ボツリヌス治療は妊娠中や授乳中の方は受けていただくことはできません。 また、神経筋疾患がある方や抗血小板剤・抗凝固剤などを服用されている方もボツリヌス治療を受けていただくことはできないため、ほかの治療方法をご提案します。
食いしばりをそのままにしていると、お口だけでなく全身の健康にも影響が出る恐れがあります。
日中に食いしばりをしていることに気が付いたら、意識的に歯を離すようにしましょう。 深呼吸やストレッチなどを行って、身体をリラックスさせることも効果的です。 また、パソコンやスマートフォンを使っているときなど、下を向いて作業に集中しているときに食いしばりは起こりやすいことがわかっています。 また、生活環境の変化がきっかけで、食いしばりが起こることもありますので、正しい姿勢や規則正しい生活を心がけ、心身ともに疲れをためないようにしましょう。
JR東海道線「千里丘駅」西口から徒歩3分の「りょうデンタルクリニック」では、お一人お一人のお話に耳をかたむけ、症状や原因に応じた適切な治療法をご提案します。 当院のボツリヌス治療で使用するのは、韓国の大手医薬品メーカーであるデウン製薬が製造したボツリヌストキシン製剤「ナボタ(NABOTA)」です。 治療前にリスクや副作用についてもわかりやすく説明し、安全性に配慮した治療を行っていますので、どのようなことでもご相談ください。
※ボツリヌス治療は自由診療です。
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