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審美治療
皆さま、こんにちは。 摂津市千里丘の歯医者「りょうデンタルクリニック」です😊
お口の中に古い銀歯はありますか? 鏡でお口を開けたときに銀歯が目立つのが気になる方や、お子さんやお孫さんから「お口の中がギラギラしている」と指摘される方もいらっしゃるようです。
銀歯には、保険適用の歯の治療に長く使われてきた銀の詰め物「アマルガム(歯科用水銀アマルガム)」や、金、パラジウム、銀、銅から組成される銀歯(金銀パラジウム合金)があります。
日本では一般的に用いられる銀歯ですが、海外では銀歯を使用している国はほとんどありません。 それどころか、ドイツやスウェーデンでは、身体への悪影響の可能性から使用を禁止しています。
ここでは、古い銀歯を使い続けることのリスクと、世界的に推奨されている金属を使わないメタルフリー治療についてお話しします。
野呂 端良 院長
Contents
お口の中にある銀歯は存在感があり、目立ちます。 場所によってはお口を少し開けただけでも見えてしまうことも。 白い歯の中に銀歯があることは、不自然な印象を与えがちです。 日本では30代以上の方には馴染みがある銀歯ですが、若い世代の方や海外の方からするとお口の中に銀歯があることは、驚くべきことなのです。 けれども、銀歯が使われなくなったのは見た目だけの問題ではありません。
お口の中は高温多湿で、金属にとっては過酷な環境といえます。 そのような環境に長期間さらされた銀歯は、錆びやすく次第に劣化していきます。
銀歯が劣化することで、 ・変形して歯との間にすき間ができる ・金属イオンがお口の中に溶け出す ・溶け出した金属イオンが歯ぐきに沈着する といったことが起こる可能性があります。
歯との間にすき間ができれば、そこからむし歯菌が内部に入り込み、むし歯を再発させるリスクが高くなります。 また、溶け出した金属イオンはお口の中だけにとどまらず、血管に入り込み全身に回るのです。 全身に回ることで、ある日突然金属アレルギーを発症することがあります。
金属アレルギーというと、ネックレスなどアクセサリーに触れた部分がかゆくなったり、赤みをおびたりするというイメージをお持ちの方が多くいらっしゃるでしょう。 実際に、このように金属が接触した部分に症状があらわれることは「接触皮膚炎」とよばれています。 金属成分が汗や体液などに触れることで溶け出してイオン化し、タンパク質と結びついてアレルゲンとなります。 アレルゲンは異物とみなされて攻撃の対象となり、さまざまな金属アレルギーの症状があらわれるのです。
銀歯が原因となる金属アレルギーは、銀歯から溶け出した金属イオンがお口の中で血管に入り込み、血流にのって全身に運ばれ、金属に触れていない部分にも症状を引き起こします。 全身に湿疹やかゆみなどの「全身性皮膚炎」の症状があらわれるケースがあるのです。 厚生労働省の資料によると、歯科金属アレルギーと診断された患者の口腔内症状の出現率はわずかに2.3%で、ほとんどが全身性に現れているという報告があります。
(参考:厚生労働省-資料6-1 歯科金属アレルギーと医科歯科連携(佐藤真奈美委員)4pより) >
体調に異変を感じても、まさかその原因がお口の中の銀歯にあると気付く方はほとんどいらっしゃらないでしょう。 もちろん、銀歯を入れている方全員に金属アレルギー症状があらわれるわけではありません。
また、銀歯を入れてからどれくらいで症状が出るかもお一人お一人で異なります。 花粉や他のアレルギー物質に反応しやすい体質の方は、タイミングを見て白い詰め物への変更をおすすめしています。 原因不明の体調不良でお悩みの方や銀歯を入れてから長時間経過している方は、お気軽にご相談ください。
メタルフリーとは、その名の通り「メタル(金属)」を使用しない治療です。 むし歯治療で削った部分を補う際に、銀歯ではなく、歯科用のプラスチックレジン(保険診療)やセラミック・ジルコニア(自由診療)などの非金属の素材を使用します。 当院では、銀歯を非金属の素材に交換することも可能です。
メタルフリー治療は、患者さまにとってメリットの多い治療です。
メタルフリー治療では、金属を使用していない白い素材を使用するため、お口の中で自然と馴染み違和感がありません。 特に、セラミックやジルコニアは審美性が高く、天然の歯のような白さが再現されます。 見た目を気にすることなくご家族やご友人との食事や会話をお楽しみいただけます。
金属を使用していないので、金属アレルギーを発症する心配はありません。 古い銀歯を長時間使っていると、金属アレルギーを発症するだけでなく、溶け出した金属イオンが歯ぐきに沈着することで黒ずみの原因となる恐れがあります。 メタルフリー治療では、歯ぐきの黒ずみは起こりません。
金属を用いた詰め物や被せ物は、経年劣化によって変形する恐れがあります。 歯と詰め物や被せ物の間にすき間ができることで、むし歯の再発リスクが高まります。 セラミックやジルコニアは、歯と密着しやすいだけでなく、経年劣化しにくい素材です。 吸水性もないため、長期間お口の中で使用していても、変色しにくいという特徴もあります。
銀歯は傷がつきやすい素材です。 毎日使用しているうちに表面などに細かな傷がつき、その傷の中にプラークや細菌などが溜まり、むし歯や口臭の原因となります。 セラミックやジルコニアは表面がツルツルしていて汚れが付きにくいため、お口の中を清潔な状態に保ちやすい素材です。
メリットの多いメタルフリー治療ですが、事前にご理解いただきたい点もあります。
セラミックやジルコニアは、「自由診療」で行われる治療です。 自由診療は保険診療とは異なり、見た目や機能性にこだわって素材を選ぶことができます。 治療にかかる費用は全額自己負担となりますが、長く使えることからも長期的に見てコストパフォーマンスがよいという考え方もできるのです。
当院では、無理に自由診療をおすすめすることはありませんが、患者さまにとってメリットが多いと判断した場合は、選択肢のひとつとしてご提案することがあります。 費用面についてもわかりやすくご説明しますので、不明な点があれば遠慮なくご質問ください。
セラミックは、陶器を歯科用に強化したものですので、奥歯などの強いかみ合わせの力がかかる部分には向かない場合があります。 ジルコニアは強度が高いため、奥歯にも使用可能です。 ※当院では奥歯にはジルコニアメインで治療しています。
当院の審美治療では、メタルフリー治療をご希望される患者さまにはセラミックやジルコニアをご提案しています。 どちらも自由診療で使用される素材で、保険診療の治療で使用される銀歯とくらべて、 ・金属を使用していない ・天然の歯のような白さが再現される ・歯と密着する ・表面がツルツルしている といった点は共通しています。
異なる点もありますので、どちらを選ぶか一緒に考えましょう。
歯科で使用されるジルコニアは、ジルコニウムの酸化物です。 人工ダイヤモンドともよばれていて、強度や見た目の美しさを兼ね備えた素材です。 ジルコニアはセラミックとくらべて強度が高いのが特徴で、前歯だけでなく奥歯に使用することもできます。 一方で、硬いため微調整が難しいとされています。 当院では、 ・ジルコニアレイヤリング ・ジルコニアステイン ・ジルコニアカタナ の3種類のジルコニアを取り扱っています。
見た目や適度な強度を求める方にはジルコニアを重ねた「ジルコニアレイヤリング」がおすすめです。 ジルコニアに色付けした「ジルコニアステイン」や、ジルコニアのみを使用した「ジルコニアカタナ」は「ジルコニアレイヤリング」とくらべて単調な仕上がりになります。
セラミックは陶器を歯科用に強化したものです。 お茶碗を長期間使用しても変色しないように、白さを維持することができます。 セラミックは何層も重ねることで、周りの歯に馴染む白さに近付けることができます。 硬さは天然の歯と同じ程度ですので、かみ合う歯を傷つけることはありません。 より審美性の高い白い歯をご希望の方は、セラミックがおすすめです。
当院では、歯を失った部分を「セラミックブリッジ」で補う治療にも対応しています。 複数の歯をカバーするセラミック治療で、入れ歯とは異なり自然な見た目に仕上がりますので、ご希望の方はご相談ください。
当院の院長は日本顎咬合学会 咬み合わせ認定医です。 当院では見た目の美しさはもちろんですが、かみ合わせを考慮した精度の高い審美治療をご提供しています。 銀歯を白い歯に変えたい方や銀歯以外の素材を自由に選びたい方は、千里丘の「りょうデンタルクリニック」にご相談ください。
JR東海道線「千里丘駅」西口から徒歩3分と電車での通院が便利です。 お車でお越しの方には、駐車場を完備していますのでご利用ください。 土曜は18時・平日は19時まで診療しています(2023年12月)ので、お仕事帰りやお休みの日など、お好きな時間に通院していただけます。
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