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インビザライン
皆さま、こんにちは。 摂津市千里丘の歯医者「りょうデンタルクリニック」です😊
矯正治療を行った後に、歯並びが元に戻ってしまったという話を聞いたことはありませんか。 時間をかけて歯並びを整えたのに、元に戻ってしまうことがあるなんて驚くかもしれませんが、矯正治療後に元の歯並びに戻ってしまう可能性はゼロではありません。
けれども、しっかりと保定を行えば、キレイな歯並びを維持できる確率は高くなります。 ここでは、矯正治療後に歯並びが元に戻ってしまう理由と対処法についてお話しします。
野呂 端良 院長
Contents
矯正治療後に、元の歯並びに戻ってしまうことを「後戻り」といいます。 後戻りは特別なことではなく自然な現象です。 マウスピース型矯正治療「インビザライン」に限らず、ワイヤーを使った矯正治療でも起こる可能性があります。
矯正治療後に歯の位置が元に戻るのは、歯根膜と関係があります。 歯根膜は、歯根を覆っている膜で、歯を動かす際にも重要な役割を担っています。 矯正治療で使用する装置には、いくつか種類がありますが、歯が動く仕組みは、どの矯正治療でも同じです。
歯根膜には、一定の厚みを保とうとする性質があります。 歯に力が持続的に加わると、動く方向の歯根膜が圧迫されて縮み、反対側は伸びます。 縮んだ歯根膜は元の厚みに戻るために、骨を溶かす細胞を作り出すのです。 反対側では骨が再生されますので、骨の吸収と再生をくり返しながら、少しずつ歯が動きます。
矯正治療が終わった直後は、骨はまだやわらかく不安定な状態です。 さらに、歯根膜は元の歯並びを記憶していて、元の歯並びに戻ろうとします。 そのため、矯正治療が終わって矯正装置を外すと、歯並びが少しずつ元に戻ってしまうのです。
そこで、矯正治療後の歯並びを安定させるために、「保定装置(リテーナー)」をお口に装着します。 保定装置を使って歯並びを固定することで、「後戻り」を防ぐことができます。
矯正治療後の歯並びを維持するためには、保定装置を適切に使用することが大切です。
保定装置(リテーナー)にはいくつかの種類があります。 歯並びやライフスタイルに合うものを選ぶことで、無理なく保定を続けることができます。
インビザライン治療で使用したものと同じように、透明なマウスピースの形をした装置です。 インビザライン治療を行った後であれば、マウスピースの扱いにも慣れているため、保定装置の管理も行いやすいでしょう。 矯正装置と同じように、破損や紛失がないように適切に管理し、清潔な状態を維持することが大切です。
歯の裏側にワイヤーを取り付けるタイプの装置です。 固定式で、取り外しはできませんが、装着時間が不足することもなく、「後戻り」が起こりにくいといえます。 ただし、固定されているため、歯磨きがしにくく、丁寧に汚れを落とさなければむし歯や歯周病にかかる恐れがあります。
プレートタイプのリテーナーは、プラスチックのプレートにワイヤーがついている装置です。 歯の表側はワイヤーで、裏側はプレートで抑えて歯並びを固定します。 取り外しができるため、お口のお手入れはしやすくなりますが、お口を開けたときにワイヤーが見えてしまうことがあります。
リテーナーの装着期間は、矯正期間と同じだけの期間が基本です。 歯並びによっては、もっと長くなる場合もあります。
一日の装着時間も、保定の段階によって異なります。 矯正治療が終わった直後は、歯並びが戻りやすいため、長時間リテーナーを装着することが必要です。 保定が進むにつれて、装着時間を短くできる場合がありますが、ご自身で判断するのではなく、定期検診の際に装着時間を確認するようにしましょう。
インビザライン治療を行った後に「後戻り」が起こる可能性は、誰にでもあります。 特に、次のようなケースでは「後戻り」が起こる可能性が高くなります。
固定式の保定装置であれば、装着時間が不足することはありませんが、取り外し式のものであれば、使い方によって装着時間が不足することがあります。
マウスピースタイプの保定装置は、矯正治療で使用したマウスピース型矯正装置と同じで、飲食や歯磨きの際は取り外す必要があり、一日のうちに何回か付け外しを行わなければいけません。 食事が終わったら、お口の中と保定装置を清潔にしてから、再び装着する必要があります。 外したままの状態が長く続くと、装着時間が不足して、「後戻り」が起きやすくなるのです。
保定装置(リテーナー)の使用不足以外にも、お口周りのクセが原因となることがあります。 ・頬杖をつく ・爪を噛む ・口で呼吸する ・舌で前歯を押す ・噛みしめるクセ ・歯ぎしり といったクセがある場合、歯や顎に均等に力がかからなかったり、誤った方向にかかったりすることになり、歯並びに影響をおよぼすのです。
歯周病になると歯周組織に炎症が起こり、重症化すると歯を支えている骨が溶かされます。 歯をしっかりと支えられなくなるだけでなく、歯が動きやすい状態となり、「後戻り」しやすくなるのです。
インビザライン治療をはじめとするマウスピース型矯正治療は、ワイヤー矯正とくらべて、治療の適用範囲に限りがあります。 たとえば、歯並びが乱れている原因が骨格的なものであれば、インビザライン治療では対応できないことがあるのです。 インビザライン治療に適していない歯並びだった場合も、「後戻り」しやすくなります。
矯正治療後の「後戻り」を防ぐためには、次のことに気を付けましょう。
保定装置の装着方法や装着時間を守りましょう。
装着時間は、保定の段階によって異なります。 矯正治療後は特に「後戻り」が起こりやすいため、装置の装着時間は長くなる傾向にあります。 保定が進むにつれて、保定装置の装着時間を短くできる場合もありますが、ご自身で判断するのはやめましょう。 歯科医師の指示通りの時間を守って、装着することが大切です。
お口周りに歯並びに影響をおよぼすようなクセがあると、歯並びが元に戻りやすくなります。 そのため、できるだけ早く改善することが大切です。 保定期間が終わっても、クセが治っていなければ、歯並びは悪化する恐れがあります。 歯ぎしりや食いしばりは無意識のうちに行っていることも多くあるため、そのようなクセがないかを歯科医院で調べておくのがよいでしょう。
保定を行っている間も、矯正治療中と同じように定期検診が必要です。 定期検診では、歯並びのチェックだけでなく、むし歯や歯周病などの症状がないかも確認します。
特に、歯周病には注意が必要です。 歯周病が悪化すると、歯周組織が溶かされて歯並びが不安定になります。 歯周病の直接的な原因は、お口にたまった歯垢(プラーク)です。 毎日歯を磨いていても、すべての歯垢(プラーク)を取り除くことはできません。 歯科のクリーニングでは、歯磨きで落とせなかった汚れを徹底的に取り除きお口の中をキレイな状態にします。 定期的に検診を受けて、歯並びをチェックし、お口の中の清潔を維持することで、「後戻り」のリスクを減らすことができます。
万が一、歯並びが元に戻ってしまった場合は、できるだけ早く歯科を受診しましょう。
「後戻り」の程度によっては、保定装置を装着することで改善できる可能性があります。 保定装置を装着できないほど、後戻りが進んでしまった場合は、「再矯正」が必要です。 再矯正を行う場合は、もう一度、インビザライン治療を行うかどうかは、「後戻り」の原因などを考慮してから検討します。
マウスピース型矯正「インビザライン」は、 ・透明で目立ちにくい ・取り外しができて日常生活への影響が少ない といった点で、注目されています。 インビザライン治療でも、ワイヤー矯正と同じように、治療後は保定が必要です。
保定を行う期間は、お一人お一人で異なります。 保定装置を付ける時間にも差がありますので、歯科医院と相談しながら進めることが大切です。 時間をかけてキレイにした歯並びをキープするためには、「保定」が重要ですので、途中でやめることなく最後までやりとげましょう。
JR東海道線「千里丘駅」西口から徒歩3分の「りょうデンタルクリニック」では、お一人お一人の歯並びに関するお悩みをおうかがいして、適切な治療法をご提案します。 インビザライン治療に関するご質問にもお応えしますので、まずはどのようなことでもお気軽にご相談ください。
※マウスピース型矯正装置(インビザライン)は完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。 【入手経路、国内の承認医療薬等の有無、諸外国における安全性に係る情報】 ・マウスピース型矯正装置(インビザライン)は米国アライン・テクノロジー社の製品であり、インビザライン・ジャパン株式会社を介して入手しています。 ・国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。 ・マウスピース型矯正装置(インビザライン)は1997年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として承認を受けています。
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